庄司紗矢香と勅使川原三郎の競演を瀬戸内で 「ナオシマ・シネステジア・フェスティヴァル」
瀬戸内海のアートの聖地・直島を舞台に開催される「ナオシマ・シネステジア・フェスティヴァル」が目前だ。会場となる直島ホールは、建築家・三分一博による設計で注目を集める話題のスポット。国際的に高い評価を得るヴァイオリニスト、庄司紗矢香が芸術監督を務める同フェスティバルの成果やいかに。
芸術祭開催のきっかけは、世界の檜舞台での音楽活動のみならず、多様な芸術分野との活動を積極的に進めている庄司紗矢香が、この直島の地にインスピレーションを得たことだというだけに、プログラム構成からもその想いが伝わってくるようだ。
2023年に続いて第2回目の開催となる今年の大きな目玉は、庄司紗矢香を中心に、ヴィオラの巨匠 磯村和英、そして数々の国際コンクールを制した新星チェリスト 北村陽から成る弦楽三重奏団「新ダヴィッド同盟」(水戸芸術館専属楽団)と、舞踏家・振付家として世界的に活躍する勅使川原三郎・佐東利穂子 とのコラボレーションだ。音楽と舞踊が融合し、身体表現の垣根を超えたコラボレーションは、直島だけで体験できる特別な芸術空間となるに違いない。
「勅使川原氏は私が今まで見てきた様々なコンテンポラリーダンスの中でも類を見ない唯一無二の芸術家で、ヨーロッパで確固たる名声を築いている異才。相方の佐東氏も個性際立つ才能で、常に文学作品や哲学に触発されて創造を生み出しているこのデュオに、生ぬるさは一切存在しえません。
彼らは音楽に合わせて踊るのではなく、彼らの身体が音の分子やポエムに変身するのです。新ダヴィッド同盟によるモーツァルト。勅使川原氏によるモーツァルト。2つの視点からの解釈が出会う瞬間、みなさまに立ち会って頂けることが楽しみでなりません」
と語る庄司紗矢香の言葉からも、企画に対する強い自信が溢れ出る。
ナオシマ・シネステジア・フェスティヴァル
■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2524187(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2524187&afid=P66)
9月23日(火・祝)15:00開演
直島ホール(香川県)
【出演】
庄司紗矢香(ヴァイオリン/芸術監督)
磯村和英(ヴィオラ)
北村陽(チェロ)
勅使川原三郎・佐東利穂子(舞踏)
【プログラム】
クルターグ:独奏ヴァイオリンのための『サイン、ゲームとメッセージ』
モーツァルト:弦楽三重奏のためのディヴェルティメントKv.563
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