2022年3月3日 17:30
「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」海外に目を向けた注目の2作 立山芽以子監督、須賀川拓監督からのコメント到着
を受賞した。
両作の監督から寄せられたコメントは以下の通り。
<立山芽以子監督>
もし、あなたが今手にしているスマホが、はるか遠くで暮らす誰かの犠牲のもとで作られているとしたら?この映画は、日本で暮らす私たちの快適で便利な生活は何によって支えられているのかを考えるきっかけになれば、という思いで作ったものです。コンゴで起きていることを知れば、きっとあなたも世界で起きていることを「遠い」「自分とは関係ない」とは思えないはずです。この映画があなたの、世界に対する見方を変えるきっかけになれば、そしてひとりひとりが考え、行動を起こすきっかけになれば幸いです。
<須賀川拓監督>
2021年5月のガザとイスラエルの戦争では、私が日本メディアとしてその中心を取材出来たことで、多くの視聴者から関心を寄せて頂いた。が、あのときのニュースを覚えている人は今、どれだけいるのだろう。インターネットを流れる情報の洪水は、勢いを増すばかりだ。
どれほど多くの人が亡くなろうと、どれだけの人権が蹂躙されようと、喉元が熱さを通り過ぎたとたん、世の中の関心は次のニュースへと移っていく。しかし、紛争地や係争地で取り残された多くの住民たちの人生は当然のごとく、今この瞬間も続いている。