2022年8月30日 12:00
「兄はずっと変わらず尊敬するダンサー」アクリ瑠嘉×アクリ士門、初の兄弟インタビュー
と。1日にだいたい5つものバレエのプログラムがあって、キャラクターやコンテンポラリーのクラスもある。プロになるためのステップをきちんと踏んで、しっかり学ぶことができる環境が、自分に合っていたんですね。弟も、絶対ここに来るべきだと思いました。
士門言葉は必要なかったですね。兄は帰国するたびに上達していたし、バレエ団に入ることを意識しているなと感じていました。当時は──いや、今も(笑)、いつかは兄よりも上に行きたいと思っているので、その変化はすごく強く感じました。3学年という年齢差もちょうどよかった。
もし、同じ時期に同じ場にいて比べられることになっていたら、状況は違っていたかもしれません。その後僕もローザンヌのコンクールに参加して、英国ロイヤル・バレエ学校に留学することになり、ロンドンに渡りました。
──その時、瑠嘉さんはすでに英国ロイヤル・バレエ団へ?
瑠嘉当時、ロイヤルはダンサーの入れ替わりが激しい時期だったということもあって、僕は新シーズンの始まる秋より前──3月に運良くバレエ団に入団できていたんですね。
士門兄がロンドンにいたのは本当に心強かったです。バレエ団に兄が在籍していると皆に自慢できましたし(笑)。