今こそ観たい!再評価高まる“東宝ニューアクション”が集結!
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今日からラピュタ阿佐ヶ谷で特集上映「東宝ニューアクションの時代 ~和製ハードボイルド、男と女と車と銃と」がスタートする。1960年代後半から70年代なかばに製作された“東宝ニューアクション”と呼ばれる作品を上映。洗練された作品ばかりで“今こそ観たい”ラインナップが揃った。
日本映画は1960年代の前半をピークに動員が降下。テレビの普及によって映画人たちは“娯楽の王道”ではなく“映画館でしか観られないもの”を追求するようになった。新世代が台頭した新しい波“ヌーヴェルバーグ”、テレビでは放送できない過激な描写、そしてスタジオの外部に活動の場を求めた独立プロの映画たち。映画界は定番や安定を捨てて、新しい道を模索していた。
家族揃って楽しめる喜劇シリーズや怪獣映画を得意としていた東宝も例外ではなく、1960年代後半には社風に似合わぬクールでニヒルなアクション映画が次々に登場。
それらは“東宝ニューアクション”と呼ばれ、今回の特集ではその中から8作品を上映する。
『狙撃』は加山雄三が孤独なスナイパーに扮してベテランの殺し屋と対決する様を描くハードボイルド活劇。『豹は走った』は亡命した大統領を狙う殺し屋と阻止しようとする刑事の攻防が描かれる。