【おとなの映画ガイド】ゲーマーがプロのレーサーに! 夢のような、でも実話の映画化──『グランツーリスモ』
全世界の販売数が累計9000万本を突破したプレイステーションのゲームソフト『グランツーリスモ』が、ハリウッドで映画化され、いよいよ9月15日(金)から日本公開となる。先行して8月25日(金)に封切られた全米では、興行収入が1740万ドル(約25億円)を超え、公開週末の興行ランキングで1位に躍り出た。日本発のゲームソフトの映画化といえば、最近爆発的にヒットした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』や、『バイオハザード』シリーズが思い浮かぶけれど、本作は、ゲームそのものの世界を描いたそれらとは発想がちがう。これは、ヒューマン・ストーリー、実は、熱血感動スポーツ・ドラマなのだ。
『グランツーリスモ』
『グランツーリスモ』は、リアルなクルマの動きを再現し、カー・ドライブの楽しさを味わうゲーム、いわゆるドライビング・シミュレーターだ。そこがキモ。もちろん、このバーチャルドライブの世界をとことん映画化することもありだと思うが、この作品はそうではない。
このゲームにハマって技術を習得した、いわばバーチャルのプレイヤーが、リアルのレーシングドライバーになり活躍したという、前代未聞の実話を映画にしている。