「ザ・コンランショップ」で知られるデザイナー、テレンス・コンランの実像に迫る展覧会が東京ステーションギャラリーで
英国の生活文化に大きな変化をもたらしたデザイナー、サー・テレンス・オルビー・コンラン(1931-2020)。日本では、初出店から30周年を迎える西新宿の「ザ・コンランショップ」でもお馴染みの、著名なデザイナーにして起業家でもあるコンランの人物像に迫る展覧会が、10月12日(土)から2025年1月5日(日)まで、東京駅の東京ステーションギャラリーで開催される。
学生時代にドイツのバウハウスや自国のアーツ・アンド・クラフツ運動に影響を受けたコンランは、戦後まもなく、テキスタイルや食器、家具のデザインを手がけ始める。デザイナーとして活動するなかで起業に目覚めると、若者文化が炸裂した1960年代にはライフスタイルを提案する画期的なショップ「ハビタ」を、また1970年代にはセレクトショップ「ザ・コンランショップ」を立ち上げ、起業家としての手腕を発揮。さらに新たな英国料理のスタイルを提案するレストラン事業、出版業、建築とデザインを融合させた都市の再開発プロジェクトにまで活動範囲を広げ、1989年には、デザインの奨励と社会貢献を目的として、世界初のデザイン・ミュージアムも設立している。
コンランが手がけたレストラン「ブルーバード」