綾野剛×豊川悦司ダブル主演『地面師たち』原作者・新庄耕のインタビューが到着
私は、あのシーンが、いちばん好きかもしれないです。
──なるほど。
あと印象に残ったのは、やっぱり音楽ですよね。音楽について、どうなるかなと思って観ていたら、まさかの石野卓球さんでした。作品世界の雰囲気と、本当によくマッチしていたじゃないですか。特に、毎回最初に流れるメインテーマは、良い意味で、もう耳から離れないですよね(笑)。しかも、それだけではなく、メロウな感じの音楽も、すごく良くて。ちょっとした会話のシーンとかも、卓球さんの音楽によって、すごく締まったものになっていたと思います。
打ち合わせとか交渉、会議とか、実はテーブルトークが多い物語なので、映像化は難しいんじゃないかみたいな話もあったようなんですけど、大根さんは、最初から絶対大丈夫だと。大根さんには、もう最初から画と音楽が見えていたんでしょうね。そこは改めて、流石だなって思いました。
──では最後、改めて本作の見どころを。
「地面師って何?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますけど、まずは全然大丈夫です、と。誰が観てもワクワク、ドキドキ、ハラハラするような、一度観たら最後までイッキ見必至な作品です。ジェットコースターに乗ったかごとく、この疾走感をお楽しみください、といった感じでしょうか(笑)。