くらし情報『森崎ウィンのパフォーマー論「森崎ウィンという鎧を着ているからできることもある」』

2021年5月24日 12:00

森崎ウィンのパフォーマー論「森崎ウィンという鎧を着ているからできることもある」

記録として残っている限り、その瞬間の僕をいつでも確認できますよね。もちろんそれはその良さがあるんだけど、ミュージカルは1公演1公演がその場限り。その瞬間の僕はその瞬間でしか確認できない。すごく特別だし、今この瞬間に生きてるリアルな僕を覗き見できるものなんじゃないかなと思っています。

――ミュージカルは『ウエスト・サイド・ストーリー』以来。またやりたいという気持ちはありましたか?

ありました!ずっとやりたいなと思っていたので、お話が来たときは純粋にうれしかったですね。

――台本を読んで印象的だったのが、ジェイミーは決してただ夢にまっしぐらというわけではなく、落ち込んだり悩んだりするんですよね。そこがいいなと思いました。


リアルですよね。ジェイミーはいろんな葛藤を抱えていて、それを乗り越えたからこそポジティブになれた。僕自身もそうですけど、ずっとポジティブな人間は絶対いない。僕の演じるジェイミーから、ポジティブな光の裏にある影の部分もちゃんと垣間見ることができたら、より美しくなるんじゃないかなと思っています。

森崎ウィンのパフォーマー論「森崎ウィンという鎧を着ているからできることもある」


――ジェイミーがドラァグクイーンに憧れるのはなぜだと思いますか?

ジェイミーは壮絶な家庭環境で育って、住んでる場所もすごい田舎だし、未来が開けているのかどうかもわからない、自分の将来だって他人から決めつけられてしまうようなところで暮らしている。

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