2021年5月24日 12:00
森崎ウィンのパフォーマー論「森崎ウィンという鎧を着ているからできることもある」
そういう中でたまったストレスを、ドラァグクイーンという大きな鎧をつけて誰かになりきることで発散できた。だから、ドラァグクイーンになりたいのかなと。
そういう意味では、僕がブルーノ・マーズに憧れるような感覚に近いのかもしれないなと思っています。ドラァグクイーンというものをきっとどこかで目にして、そこに行けば自分はもっと自由になれると思った。その瞬間、きっとジェイミーは大きな夢をもらったんじゃないかな。
――その感覚って、いわゆるパフォーマー全般に通じるものがあると思っていて。表に立つ人って、弱い自分を心の内側に隠していて。表に出るときはある種の鎧を着ているところがあるんじゃないかなって。
ああそうかも。なんかそれって面白いですよね。
――だから、これはパフォーマーの話でもあると僕は感じました。
そうそうそう!これってパフォーマーの話なんですよ。僕自身、森崎ウィンとして鎧を着ていることがないとは言いません。けど、嘘ついているわけではない、ということだけは伝えたくて。森崎ウィンという鎧を着ているからこそできることもたくさんありますし。
誰かになる、というよりは、自分の向き合いたくないものを一旦忘れる瞬間がこの仕事をしているときなのかなって。