2021年5月24日 12:00
森崎ウィンのパフォーマー論「森崎ウィンという鎧を着ているからできることもある」
だって、こうやって喋っている間は、日常、例えば確定申告のこととか考えなくていいわけだから(笑)。それはやっぱり大きいですね。
リアルなウィンが経験したことを、ジェイミーに重ねたい
――ジェイミーの核となっているのが、父親との関係です。形は違えど、家族の問題ってたぶん誰しもが抱えているもの。僕自身ももちろんあります。それは、ジェイミーと写し絵みたいにぴったりと重なるわけではないですけど。なんて言うんだろう。僕とジェイミー、それぞれ色の違う下敷きを重ねて出てくる色が、たぶん僕の演じるオリジナルのジェイミーになる。リアルなウィンが経験したことと、ジェイミーが経験したこと。重ねられる部分はきっとあるし、そこは重ねていきたいなって。
――親に認められたいという気持ちは、森崎さんにもありますか?
もちろんありますよ。この仕事を始めたときからずっと親は僕に対して「いつまでやるの?」という感覚があったと思うので。
――初めて親に認めてもらえたと思った瞬間は?
『レディ・プレイヤー1』に出たときです。
――わかりやすい(笑)。
ハリウッドは物を言いました(笑)。でもそりゃそうですよ。やっぱりわかんないんですもん、親は芸能界というものを間近で見ているわけではないので。