2021年5月24日 12:00
森崎ウィンのパフォーマー論「森崎ウィンという鎧を着ているからできることもある」
今でも覚えているんですけど、「ハリウッドの仕事が決まったよ」と言ったときに、母親が泣いてくれたんですよ。「やっと安心できるね。あんた、やっと出世したね」って。あの瞬間が初めて親が芸能人としての僕を認めてくれた瞬間だった気がします。
不要なプライドはあればあるほど成長を妨げる
――今回はベテランから若手まで揃ったバラエティ豊かなカンパニーですね。
ちょうど僕が中間なんですよ。先輩から学ぶこともあれば、後輩に対して教えなきゃいけないことも多いという環境ですね。
――そのポジションにいるときに考えることはなんですか。
何がいちばんいらないかってプライドだと思ったんですよ。たとえば、(同じジェイミー役の)髙橋颯くんは僕より年下だけど、歌稽古のときとか「できない。教えて」って普通に言ってるし。そこで、できないことを「なるほどね」とわかっている顔をしてやる先輩がいちばんダサいじゃないですか。
そうなりたくないというのがあって。
逆に僕が颯くんに教えられることはちゃんと教えるし。年齢やキャリアに関係なく、みんなこの場では対等なんですよということは、現場にいる上で大事にしたいことですね。