宅間孝行の代表作『流れ星』を田中美佐子、飯豊まりえらの出演で
宅間孝行が作・演出・出演を務める「タクフェス」の第7弾、『流れ星』東京公演が11月13日(水)に開幕する。俳優や業界人にファンの多い宅間作品、今回は田中美佐子、飯豊まりえが初出演を果たす。
同作は、2006年に初演、2009年に再演された劇団「東京セレソンデラックス」の代表作。今回はキャストを一新して、10年ぶりのお目見えとなる。物語の舞台は、高度経済成長期真っ只中の昭和45年、東京。人と人とが、まだかろうじて、人情でつながっていた時代だ。宅間のコメントによると「愚直な、不器用な古き良き日本人の姿に、グッとくることと思います」とのこと。
東京の片隅にある古びた下宿屋「徳秀館」を営む星野謙作(宅間)と夏子(田中)夫婦の仲は冷え切っていた。
ある日、謙作が出先で突然倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。その初七日を終えた夜、魔法使いを名乗るマリー(飯豊)に導かれ、夏子は謙作と結婚をする前の時代にタイムスリップをすることに……。
かけがえのない人の、かけがえのなさに気づく時、その人はもういない。身を切るような切なさは、きっと誰の胸をも打つことだろう。大切な誰かがいるのに、伝えたい言葉が見つからない。