2022年9月17日 10:00
岡本健一×成河対談 語り出したら止まらない! 【後編】劇場は“自分らしく”から解き放たれる自由な場所「メチャクチャになる僕らを覗きにきて」
撮影:You Ishi
岡本健一と成河、魅惑この上ない顔合わせの二人芝居がこの冬を熱くする。挑むはスペイン出身の劇作家フェルナンド・アラバールによる奇想天外な不条理劇だ。絶海の孤島に現れた皇帝(岡本)と先住民の建築家(成河)の出会いから繰り出される駆け引き、愛憎、欲望のぶつけ合い……。文学座所属の新鋭・生田みゆきの演出のもと、強烈過ぎる劇世界に没入する覚悟を決めたふたり。語るほどに熱量が増すスペシャルトーク後編!
衝撃的なふたりの出会い
――今回で3回目の共演となるおふたりに、お互いに対する率直な思いをぜひ語っていただきたいです。
岡本最初に成河を見たのは、TPT(シアター・プロジェクト東京)の『エンジェルス・イン・アメリカ』で……、あれっていつだっけ?
成河2004年の上演だって!すごい昔だね〜。まだ20代前半の頃かな。
岡本あの舞台でエンジェルを演じていた成河を見て、本当にクレイジーだなと…。
成河またそういう言葉を!(一同笑)
岡本いや、ホント、すげえな〜って。真っ白で、素っ裸で羽をつけて……。それまで、俺よりも年配のクレイジーな人はいっぱいいたけど、若い世代ではなかなか見たことなかったから、コイツ誰だ!? って思ったんだよね。