『バットマン』&『ダークナイト』シリーズは悪役(ヴィラン)で見る!
相馬あー、キリアン・マーフィーが素顔で出てたのか。覆面してないから、忘れてた(笑)。
村山スケアクロウは小物感が出てますからね。『ダークナイト ライジング』をこれから観る人は、“マーフィーを探せ”だと思って見つけてほしいですよ(笑)。
『バットマン ビギンズ』でスケアクロウを演じたキリアン・マーフィー
『バットマン』&『ダークナイト』シリーズの悪役像にはアメコミ映画の成熟が表れている
村山あらためて振り返ると、『バットマン』から始まったシリーズ4作は、基本的に、ヴィランになるまでの背景に興味がないという気がしますね。『バットマン・リターンズ』『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』には一応、背景があるけれど、そこに説得力が感じられない。そういう漫画っぽさが味なんですよね。
相馬そうだね。
キャットウーマンにしてもMr.フリーズにしても、悪党になる前に、フツーは死んでるから。
村山そういう非現実的な要素がファンタジーとして許されていた時代のアメコミ映画だった、ということですよ。誤解を恐れずに言えば、頭を空っぽにして楽しめる。
相馬ヴィランにしても、見た目だけでヴィランと分かるビジュアルだったしね。