2022年1月20日 18:00
『奇想のモード』展、東京都庭園美術館にて開幕 シュルレアリスムとモードの共鳴を「奇想」をキーワードに紐解く
「奇想」というテーマで、モードと芸術の関係を俯瞰する展覧会『奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム』が、東京都庭園美術館で1月15日(土)に開幕した。20世紀最大の芸術運動・シュルレアリスムとモードとの関係を中心に、16世紀のファッションプレートからコンテンポラリーアートまでを紹介する展覧会だ。4月10日(日)まで開催されている。
アンドレ・ブルトンらによって1920年代に生まれた芸術運動「シュルレアリスム」は、文学や美術、映画などさまざまな創造活動に多大な影響を与えた20世紀最大の芸術運動となった。モードの世界も例外ではなく、それまでのファッションの文脈では使われない素材やモチーフなどが採用されるようになっていく。
1937年に竣工した東京都庭園美術館 本館
いっぽう、シュルレアリストたちも、帽子や靴、手袋や針と糸など、ファッションに関連するアイテムをモチーフとした作品を作り出すなど、相互に影響を与えあっていった。同展は、このようなシュルレアリスムとモードの関係を起点とし、「奇想」をテーマに幅広い時代のファッションと芸術を8章構成で紹介していくものだ。
第1章「有機物の偏愛」