北川景子・中村倫也の自然体な魅力「他者からの視線や評価も今は気にならなくなりました」
撮影:奥田耕平
2月11日公開の映画『ファーストラヴ』で初共演を果たした北川景子と中村倫也。ある殺人事件の真相を追う公認心理師の由紀と弁護士の迦葉。一言では表し尽くせない複雑な関係を演じたふたりだが、実際には1986年生まれの同い年。まるで級友のようなやりとりから、お互いへの信頼が垣間見える。
第159回直木賞を受賞した傑作サスペンスに、北川と中村はどのように挑んだのだろうか。
迦葉は、ずっと胃の中に石を入れられているような役だった
撮影に入ると、自然とふたりの距離感が縮まる。ボーズも、目線も、カメラマンが細かく指示を出さなくても、まるであらかじめ決められていたかのようにリンクする。その以心伝心ぶりが、ハードな撮影期間を通じて築いたふたりの結束の証だ。
「いい年して人見知りというのもあれなんですけど、私は初めて会う人にはいきなり素を出せないタイプで。現場に入るときは場を盛り上げようというか、つい『北川景子です!』って感じで入っちゃうんですけど」(北川)
「(お高くとまった口調をつくって)『北川ですけど何か?』でしょ?(笑)」(中村)
「違う(笑)」(北川)
「『ソイラテをちょうだい』みたいな。