「ふっかーつ!」KANA-BOON 再始動ワンマン@渋谷WWW X【ライブレポート】
「泣くなよ!」。正直筆者は「シルエット」のイントロが鳴った時点で泣きそうになっていたのだが、そんなセンチメントをバンドのパワーと音を鳴らす喜びで吹き飛ばすように、ライブはどんどんテンションを上げていった。
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遠藤昌巳(Ba)
オーディエンスみんなでカウントしてスタートした「1.2. step to you」、初っ端からいきなりマーシーとヨコイの見せ場が繰り広げられた「彷徨う日々とファンファーレ」。タイトなビートを叩き出しながら時折はさむコーラスが楽曲に新鮮な色を加えていく関のプレイも含め、正式メンバー+サポートという体制ではあるものの、紛れもなく「バンド」としてのパワーとコンビネーションが、この新しいKANA-BOONをゴリゴリと前進させているのがわかる。
MCでは谷口がスタジオに入るたびに4人で飲みに行った(結果、ちょっと太った)ことを明かしていたが、そうした積み重ねがステージから放たれる音にちゃんと出ている。谷口は「楽しいですね、やっぱり!」と満面の笑みだが、それは単にお客さんの前で音を鳴らせるということに加え、こうして「バンド」で戻ってこられたことに対する手応えもあるからなのかもしれない。