2022年4月22日 07:00
堤真一×森田剛 ―本物の家族のように― 『みんな我が子』 -All My Sons-上演に向けて
撮影:源賀津己
シアターコクーンの人気シリーズ「DISCOVER WORLD THEATRE」に、アーサー・ミラーの傑作戯曲『みんな我が子』が登場。演出には、同シリーズで『十二人の怒れる男』を手がけたリンゼイ・ポズナーが再登板する。舞台は第二次世界大戦後のアメリカ。ある平凡な一家に訪れた悲劇が描かれる。そこで父親ジョー・ケラー役の堤真一と、長男クリス役の森田剛に、本作に臨む思いを訊いた。
稽古場で演出家とリスペクトし合いながら
――本作はシアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ「DISCOVER WORLD THEATRE」(以下DWT)の第12弾です。堤さんがDWTに参加されるのは5度目になりますが、本シリーズならではの魅力とは?
堤僕がご一緒したおふたり(※ジョナサン・マンビィ、リンゼイ・ポズナー)は共に、イギリス人らしいリアリズムに徹した演出をされる方ですが、それぞれやっぱり違うんですよね。俳優としてものすごく勉強になりましたし、ひとつの作品のためにというか、もの作りの原点に立ち返ることが出来る。
あとイギリス人と違って日本人の場合、演出家さんになかなか疑問をぶつけられない俳優もいるのですが、彼らは決して見落とさず、その都度「どうした?」