『ICC アニュアル 2024 とても近い遠さ』6月22日(土)から パンデミック以後の意識の変化を通して「遠さ」と「近さ」について考える
インターネットの普及によって、「遠く」のものが「近く」に感じられるようになった現代。あるいは、近年のパンデミックがもたらした「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」の考え方が示す、物理的に「近い」からこそ、適切な「遠さ」が求められる状況。この時代の情報環境における、こうした様々なリアリティの「遠さ」と「近さ」、そしてその変化について考えをめぐらせる展覧会が、6月22日(土)から11月10日(日)まで、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]で開催される。
『ICCアニュアル』展は、2006年度から開催されてきた『オープン・スペース』展の役割やコンセプトを継承しながら、2022年度にリニューアルした展覧会。3回目となる今回も、アートとサイエンスを横断する作家たちが様々な切り口から、テーマに光を当てている。
東京湾の人工島での記録を素材とした映像と音の新作インスタレーションを発表する青柳菜摘と細井美裕。
ラヴェルによる「ボレロ」という同一楽曲の異なる録音ソースから、本来存在していない実演を空間に出現させる木藤遼太。
ソーシャルメディア・プラットフォームから削除された投稿を精査し、詩的に再構成した香港出身のウィニー・スーン。