小林私主催『小林私の五日間』オフィシャルライブレポート 果たして『小林私の五日間』とは何だったのか?
小林が弾き語りが好きだという理由を改めて実感する、この組み合わせでしか味わえない生=ライブ感である。続けて「花も咲かない束の間に」の彼流のロマン主義とでも言えそうな世界観が景色を変える。演奏を終えると「無風、みたいなの久々ですね。これは嬉しい」とポツリ。さらに圧倒的な言葉数を吐き出す「並列」を歌い終え、「シンガーソングライター小林私でした」と深々とお辞儀をしてステージを去った。
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「小林私の五日間 vol.0」より
2番手は vol.2「診る」で密着取材映像が公開された東雲涼雅だ。覚えているだろうか。あの映像の中での東雲のライブ場面のくだりを。
それがこの「vol.0」ライブだったのである。顔出ししていない東雲はバックライトに照らされ、ライブでも顔は判然としない。か細い声でライブの開始を告げると、1曲目は少しローファイヒップホップのテイストもある「レシピ」という楽曲を披露した。「あんまりライブとかしないので、こういう場は緊張しちゃうんですけど……」と、MCも振る舞いもぎこちない。その割にグッズの宣伝はしっかりやるのが東雲らしい。もう1曲は「行方」という曲で、一転してアッパーでグルーヴィ。