コロナでイタリアが大打撃を受ける中、9月頭に予定されているヴェネチア映画祭は、まだ実施を諦めていないようだ。
ベニス・ビエンナーレのプレジデント、ロベルト・チキュートが、イタリアの通信社に対して語ったところによると、映画祭は、今も通常のプログラムのまま準備を進めているとのことである。
入国、出国規制やエアの欠航で現地に来られない海外の記者のために、デジタルで見せることも検討するとのこと。一方で、フランスのカンヌ映画祭は、コロナで元々の日程の5月から6月下旬または7月頭に延期を決めたものの、その新たな日程でも開催が難しいとの結論に達したばかり。ヴェネチア事務局は、カンヌと共同でやることを、現段階では考えていないそうだ。
文=猿渡由紀