アンジュルムが現体制初の武道館でソロメドレー含む20曲披露、竹内朱莉「これからも最高な空間を作り上げていきたい」
アンジュルムが、単独公演『アンジュルム CONCERT TOUR -The ANGERME-PERFECTION』を6月15日に東京・日本武道館で開催した。
本公演は3月より行われていたツアー『Hello! Project 2022 Spring CITY CIRCUIT「アンジュルム CONCERT TOUR 〜The ANGERME〜」』の千秋楽公演。現体制では最初の武道館ワンマンでもあり、メドレー含む全20曲が披露された。約8,500人が詰めかけた会場は、新型コロナウイルス感染予防対策がとられ、ライブの模様はひかりTVで生中継されたほか、全国47都道府県の映画館でライブビューイングも実施された。
レーザー演出も交えたサイバー感たっぷりな演出でメンバーがセンターステージに現れ、ライブは最新トリプルA面シングルより「愛・魔性」でスタート。得意の熱量高いラテンナンバーにのせ、それぞれが自信たっぷりに魅惑的な表情を届けてくる。
今回のライブタイトルには“The ANGERME”、“PERFECTION”というワードが盛り込まれており、その理由については「ライブを最後まで観ていただけたらわかりますので!」と語るリーダー・竹内朱莉。MC明けにはさらに最新シングル曲「ハデにやっちゃいな!」でクールに攻めた。
印象的だったのは中盤のメドレー。一度メンバーが退場したあと、中央のビジョンにVTRが映し出された。アンジュルム名義になってからの過去のツアー名と当時のメンバー映像が年度順に次々表示される。VTR終了後にはセンターステージ中央が一段せり上がり、衣装替えしてステージへ戻ってきたメンバー全員がそこへ座って一人ずつソロで花道に立つのを見守る。
最年少の松本わかなが「わたし」を披露したのを皮切りに、アップナンバーからしっとりしたバラードまでバラエティ豊かなナンバーがメドレー披露されていく。途中全員で透明感のある歌声を響かせた「君だけじゃないさ...friends」、新メンバーで今回が初武道館となる平山遊季の「夢見た15年」、橋迫鈴が自身初参加作をソロで熱唱した「私を創るのは私」、メドレーの最後を飾った上國料萌衣が「ナミダイロノケツイ」の歌にふさわしくクライマックスで幸せに涙をうかべ、メンバー全員に優しく迎えられる一幕もあった。MCが会場の拍手を煽って会場を温め、ライブは後半戦へ。後半は雷のSEから緊張感たっぷりに盛り上げていく「乙女の逆襲」へ。
そこからアップナンバー5曲を連続で繰り出し、アンジュルムとしては初のシングル曲である名曲「大器晩成」、そして「46億年LOVE」で本編を締めくくった。
アンコールでは、「出過ぎた杭は打たれない」で会場に現れ、メンバーそれぞれがツアーを振り返って感想を述べた。久しぶりの卒業公演ではない武道館公演の空気に喜びつつ、武道館では初のソロステージや、公演を通して自分たちの成長を見せられたと語るメンバーたち。橋迫が「ずっとソロでやりたかった曲を歌えました」と急に思いを爆発させて泣く姿に、あとで感想を言う順番になった佐々木莉佳子ももらい泣きしそうになりながら「後輩の強さや先輩の頼もしさも感じられて、これが今のアンジュルムです」と語り、自分のMCを「チュッ!」と照れ隠しの投げキッスで終える姿に会場からも暖かい笑みが湧きおこる。
竹内朱莉は「アンジュルムのライブって、本当に愛に溢れてるなって思いました。めちゃくちゃ楽しかったです。これからも最高な空間を作り上げていきたいと思います!」と快活な笑顔をみせ、ライブはラストナンバーへ。ラストは最新トリプルA面シングルより「愛すべきべき Human Life」。
祭りの最後を飾るのにぴったりなスカナンバーにのせ、ステージを四方に駆けて観客たちと多幸感を分かち合うメンバーたちを会場いっぱいに打ち出されたシャボン玉が包んだ。
最後にセンターステージビジョンにはエンドロールが流れ、アンジュルムの改名後にリリースされたCDシングル13作の全楽曲名が一斉にラインナップ。春ツアー公演と今回の日本武道館千秋楽公演のセットリストをあわせ、CDシングル全曲を網羅する“PERFECTION”なエンディングで一連のツアーを締めくくった。
<公演情報>
『アンジュルム CONCERT TOUR -The ANGERME-PERFECTION』
6月15日(水) 東京・日本武道館