ジャ・ジャンクー監督最新作『新世紀ロマンティクス』表情だけで見せる本編映像公開
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5月9日(金) に公開されるジャ・ジャンクー監督最新作『新世紀ロマンティクス』より、本編映像が公開された。
本作は、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアの世界三大映画祭の常連であるジャ・ジャンクー監督が、6度目のカンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品を果たした最新作。100年に1度と言われる変貌を遂げた中国を舞台に、2001年、2006年、2022年という3つの時代の中で、ひとりの女・チャオがたどる人生の変遷を描く。
3つの時代にわたって主人公チャオの旅路を紡いでいく本作は、ジャ・ジャンクー監督とその妻でありミューズのチャオ・タオの関係性があってこそ成立した1本。そして、壮大なラブストーリーでありながら、チャオが本編で言葉を発しない点もこの映画の特徴のひとつだ。
公開された本編映像は2006年、三峡ダム建設により水底に沈む運命にある古都・奉節(フォンジエ)を訪れたチャオと、易者(占いを業とする者)とのやりとりを映したシーン。恋人ビンとは電話もメッセージも繋がらず、至る所で行われている解体工事の瓦礫の中や工業地帯をひとりで彷徨い歩くチャオ。大雨から逃れるために廃屋へ駆け込むと、偶然易者の男性と出会う。
「占ってあげましょう、困難を抱えているように見えます」と提案する易者に対して、無表情だったチャオの表情がみるみる変化し、“占ってごらんなさい”と言わんばかりの笑みをこぼす。
それを見た易者は「顔相からすると裕福な人らしい。あなたに少し力をあげましょう」と一言。するとチャオの表情が一変し、誰かを想うかのような悲しげな表情で、降り続く雨の中へ視線を移すところで映像が終わるという、表情のみで心情の変化を表現する俳優チャオ・タオのすごさが堪能できる映像となっている。
『新世紀ロマンティクス』本編映像
<作品情報>
『新世紀ロマンティクス』
5月9日(金) 全国順次公開
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