「エリソ・ヴィルサラーゼ ピアノ・リサイタル」 ロシア・ピアニズムの正当な継承者がここに!
(c)Nikolai Puschilin
「ロシア・ピアニズム」という言葉を聞いたことがおありだろうか?ロシアの2大音楽院(モスクワ音楽院とサンクトペテルブルク音楽院)を創設したアントン&ニコライ・ルビンシテインからチャイコフスキーへと継承された偉大なるロシアの音楽教育の中でも、特に際立つ個性を発揮してきたピアノ教育。それを称した「ロシア・ピアニズム」は、旧ソ連が生み出したリヒテルやギレリスの登場によって西欧諸国のピアニストたちを圧倒したことが思い出される。そのリヒテルにも薫陶を受けたピアニスト、エリソ・ヴィルサラーゼの来日公演が開催される。
同時代を生きた作曲家プロコフィエフのほか、チャイコフスキーとシューマンが並べられたプログラムは、まさにリヒテルを始めとしたロシア・ピアニズムの継承者たちが好んで演奏してきた名曲ばかり。これを70代後半の円熟期にさしかかったヴィルサラーゼがいったいどのように聴かせてくれるのだろう。明確なタッチとメロディラインを浮き彫りにするテクニックを信条とする伝統の技とはいったいどのようなものなのか。様々な思いが交錯するステージが目前だ。
●公演概要
1月13日(月・祝)