2021年4月2日 07:00
嘘が嫌いな生駒里奈、稀代の嘘つきを演じる。KERA CROSS第三弾『カメレオンズ・リップ』
撮影:源賀津己
ケラリーノ・サンドロヴィッチの名作戯曲に演出家たちが挑むシリーズ、KERA CROSS。第三弾となる今回は、堤真一、深津絵里らによって2004年に初演されたクライムコメディ、『カメレオンズ・リップ』を河原雅彦が新たに作り出す。今回ドナとエレンデイラというふたりの女性を演じることになるのは生駒里奈。乃木坂46を卒業後、立て続けに舞台で活躍する彼女に今作について話を聞いた。
言い訳のできない環境に身をおいたので、乗り越えていかなければ
──最初に『カメレオンズ・リップ』出演のお話を聞いた時の心境は?
アイドルを卒業して、これから個人としてお仕事に挑戦しなくてはならないと思っていた中でお声がけいただいて。この作品に携わることで何かひとつでもできることが増やせればと思いました。
──生駒さんは乃木坂46時代にKERAさんの戯曲『すべての犬は天国ヘ行く』の舞台に出演されていますね。その作品を観たKERAさんから「もう少し稽古の時間があればよかったね」と声をかけられたとのことですが。
そうなんです。その言葉は当時はショックでしたが、実際に稽古の時間は短かったし、当時はそれをどうすることもできなかった。