シド『承認欲求』インタビュー 「16年の色濃い歴史を乗せて、新しい扉を開く」
ヴィジュアル系ロックバンド、シドが2年ぶりにニューアルバム『承認欲求』をリリースする。昨年、結成15周年&メジャーデビュー10周年を迎え、今年3月にアニバーサリーイヤーのグランドファイナルとして『SID 15th Anniversary GRAND FINAL at 横浜アリーナ 〜その未来へ〜』を行ったシドは、アルバム発売後、全国ホールツアーを開催する。次々に色と形を変えながら進化する楽曲制作と精力的に行うライブへの尽きない情熱、シドが持つその衝動の理由を探るインタビューを敢行した。
変化することへの恐れをバンドとしての生き様で打ち砕いていきたい
——アルバム『承認欲求』を聴かせていただいて、前作『NOMAD』の時から見ても飾り立てた感じのカッコよさではなく、今のシドの等身大の良さが出ていると感じました。この1年ほどで『SIDぴあ』を出していただいたり、エッセイ本を出されたりと、15年間の過去を振り返る機会を作ってこられたと思うのですが、そういった振り返りを経て、今のシドがどんなバンドなのか? 教えていただけますでしょうか。
マオシドはヴィジュアル系というジャンルでバンドを始めて、その畑で育ってきて、色々な刺激を受けながら、形を変えて、でも軸は守りつつやってきました。