G2らのユニット「モジリ兄とヘミング」が小空間で放つヒューマンファンタジー
昨年は新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』の演出でも話題をさらった劇作家で演出家のG2と、9人の俳優からなる演劇ユニット「モジリ兄とヘミング」の第3回公演『蝋老楼~カラフルな残骸~』が2月29日(土)から3月8日(日)まで東京・テアトルBONBONで上演される。
2017年、「何か面白いことをやってみよう」と結集した面々。年齢もキャリアもジャンルも異なる彼らが、緊密な劇空間で繰り広げるのは、時間も空間も超越した壮大な物語だ。もちろん、G2の書き下ろし作品。彼らにしかできない舞台表現を、毎回、たくましく模索している。
「ヒューマン・ファンタジー三部作」完結編となる新作『蝋老楼~カラフルな残骸~』について、作・演出のG2は次のように話す。「今回は地下にある小さな“製本会社”のオフィスに何十年もの時の流れが突如現れます。さまざまな“信じられない”現象が飛び出してくるのです。
それらに翻弄された結果、どんな末路が待っているのか。登場人物たちは大切な何かを取り戻すことができるのか。 それは人生の縮図であり、もう一つの人生であり、もしくはあり得ない絵空事なのかもしれません。スリルとサスペンスの中で、多いに笑って感動できる作品に仕上がりました」。