2021年9月19日 12:00
神童から巨匠への道 キーシンが50歳のアニバーサリー・ツアーを開催!
(c)F Broede EMI
世界最高峰のピアニストの一人として、日本でも長年にわたり絶大な人気を誇るエフゲニー・キーシンが、5都市を巡る来日ツアーを開催する(2021年10月28日〜、川崎、所沢、大阪、東京、名古屋)。
2021年は、「ソ連が生んだ天才ピアニスト」として衝撃的なデビューを果たした初来日から35年。さらには、キーシン自身が50歳を迎えるアニバーサリーイヤーでもある。くしくもこの夏、キーシンの才能を見出して育み続けた恩師アンナ・カントールが逝去したこともあり、今回の来日ツアーは、恩師への追悼を込めたメモリアルな演奏会としても、大きな意味がありそうだ。
“神童”としての登場以来、35年にわたって多くの聴衆を魅了し続けたキーシンが、コロナ禍の下、2週間の隔離待機期間を経て待望の5都市6公演に臨むとなれば、これは聴き逃がせない。プログラムには、J.S.バッハ(タウジヒ編)の「トッカータとフーガ BWV 565」を筆頭に、モーツァルト、ベートーヴェン&ショパンの名曲がずらりと並び、今回のツアーにかけるキーシンの思いが伝わってくる。神童から巨匠へと見事な進化を遂げたキーシンの今を見逃すことなかれ。