パティ・スミスと現代音響芸術集団サウンドウォーク・コレクティヴによる最新プロジェクトを紹介する展覧会『コレスポンデンス』が東京都現代美術館で
今年開館30周年を迎える東京都現代美術館で、4月26日(土)〜6月29日(日)、『MOT Plusサウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス』が開催される。『MOT Plus 』は、パフォーマンスや上映など、従来の展覧会形式にとどまらない、実験的なプロジェクトを展開していく新企画。その第一弾として、音楽家・詩人・パフォーマー・画家の顔を持つ世界的な文化アイコン、パティ・スミスと、ステファン・クラスニアンスキーとプロデューサーのシモーヌ・メルリ率いる、ベルリンの現代音響芸術集団「サウンドウォーク・コレクティヴ」との現在進行形のプロジェクト「コレスポンデンス」が日本で初公開となる。
クラスニアンスキーが詩的な霊感や歴史的な重要性をもつ土地でフィールドレコーディングによって「音の記憶」を採集し、スミスが詩を書き下ろし、そのサウンドトラックに合わせてサウンドウォーク・コレクティヴが映像を編集する。こうした往復書簡”コレスポンデンス”によって生まれた8つの映像を、同館の空間に合わせたオーディオビジュアル・インスタレーションとして展示する。
Mathilde Brandi, taken at Kurimanzutto gallery NYC 2025
10年にわたる共同制作から生まれた今回の作品には、チェルノブイリ原発事故、気候変動、森林火災、動物の大量絶滅といったテーマが登場する。さらに、アンドレイ・タルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』や、マリア・カラスがギリシャ悲劇の王女を演じたイタリアの巨匠ピエル・パオロ・パゾリーニの『王女メディア』(Cinemazero 提供)、殺害されたピエル・パオロ・パゾリーニ最期の一日を描いたアベル・フェラーラ『パゾリーニ(原題)』といった映画の貴重な未公開映像、ゴダールの肉声、NASAの衛星写真などが挟まれる。人間と自然の関係、アーティストの役割、人間の本質など、体感的に問いかけてくる。
Soundwalk Collective & Patti Smith ‘Correspondences’ - kurimanzutto NY (installation view), courtesy of kurimanzutto
<開催概要>
『MOT Plusサウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス』
会期:2025年4月26日(土)~6月29日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室B2F
休館日:月曜(5月5日は開館)、5月7日(水)
時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
料金:一般1,800円
公式サイト:
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/MOTPlus-correspondences/
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