2023年8月4日 17:00
Ryu Matsuyama、SennaRin、ヒグチアイによる3組3様のステージ 『CLAPPERBOARD』第12弾のオフィシャルレポート到着
Photo:新保勇樹
今のシーン、次のシーンを切り取るオムニバスライブイベント『CLAPPERBOARD -Enjoy the weekend-』の第12回が、7月25日渋谷WWWXで開催された。今回の出演は、Ryu Matsuyama、SennaRin、ヒグチアイの3組。バンドで、ソロでと形はちがえども各自の音楽を追求する3組の共演は、それぞれのファンにとって新しい発見にもなった。各ステージ短い時間ではあったが、その魅力を伝える一夜になった。
トップバッターとして登場したのは、まるで個人名のようだが、イタリア生まれイタリア育ちのRyu(Piano/Vo)、Tsuru(Ba/Cho)、Jackson(Ds/Cho)というピアノトリオバンド、Ryu Matsuyama。ライブはRyuの力強いボーカルとピアノではじまる「Thinking Better」からスタートした。軽やかで変則的なビート、歌に寄り添いながらアクセントをつけるベースラインと、TsuruとJacksonのコーラスで繊細なハーモニーを織り成すメロディ。シンプルな音の構成でいて、そこにはロック、フォーク、ソウル、ジャズやダンスミュージック要素など複雑に溶け合ったサウンドが刺激的で、何より白昼夢的な美しさを持ちながら郷愁を帯びたメロディが心をとらえる。