くらし情報『【おとなの映画ガイド】デビュー60年、藤竜也の魅力があふれ出る『高野豆腐店の春』。舞台は尾道。』

2023年8月14日 12:00

【おとなの映画ガイド】デビュー60年、藤竜也の魅力があふれ出る『高野豆腐店の春』。舞台は尾道。

『村の写真集』(2005)では写真館の主人、『しあわせのかおり』(2008)では中国料理店の料理人を藤が演じ、本作で”職人三部作”となる。そのロケ地として、一度は撮影してみたいと考えていた憧れの尾道を選んだ。

【おとなの映画ガイド】デビュー60年、藤竜也の魅力があふれ出る『高野豆腐店の春』。舞台は尾道。


この町で、妻に先立たれてからは娘とふたりで営む豆腐店。その味は近所で評判だ。駅の近くのスーパーにも卸していて、是非東京でも販売させてくれないか、と声をかけられているが、辰雄にその気はない。少し心臓の調子が悪い彼の心配は、出戻りの娘・春のこと。同じ町に住む昔ながらの友人たちに、相談し、何とか春の再婚相手をみつけようとするのだが……。


【おとなの映画ガイド】デビュー60年、藤竜也の魅力があふれ出る『高野豆腐店の春』。舞台は尾道。
藤竜也は1941年北京生まれ。幼児の頃ではあるが、戦争体験が少しあり、劇中で戦後の混乱期を話す主人公とほぼ同世代だ。

デビューは1962年。日活がニューアクシュン路線をとりだした60年代後半から主演級の役者になった。梶芽衣子と組んだ『野良猫ロック』シリーズでは、サングラスをかけた“とっぽい”フーテン役。TVドラマ『時間ですよ』のヤクザ・風間さん、大島渚監督の『愛のコリーダ』でみせた影のある情夫、男の色気を感じさせる、つまりいい男の役が多かった。

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