くらし情報『作曲家・三枝成彰が80歳のコンサート。辻井伸行によるピアノ協奏曲世界初演に注目!』

2021年12月23日 17:00

作曲家・三枝成彰が80歳のコンサート。辻井伸行によるピアノ協奏曲世界初演に注目!

コンサートにあわせて楽譜も出版される(ピアノ・リダクション版/全音楽譜出版社)。
テキストに用いられているのは、第二次世界大戦で没した兵士たちが家族へ宛てた最後の手紙や手記を集めた書籍『人間の声』(ハンス・ヴァルター・ベーア編集、高橋健二訳編/河出書房新社)。

「僕がこの本に出会ったのは芸大の1年生ですから19歳ぐらいの時。いずれ音にしたいと思っていたのですが、結局書くまでに50年。半世紀かかって作曲したんですね。カントは『判断力批判』で、文学や哲学と違って音楽にはメッセージがないと言っています。やはりメッセージのないものはダメなんですよ。そのメッセージがこの《最後の手紙》です」

作曲家・三枝成彰が80歳のコンサート。辻井伸行によるピアノ協奏曲世界初演に注目!


戦死した兵士だけでなく、捕らえられ処刑されたレジスタンスや市民たち。
愛する人に残した彼らの心の叫びが、厳しい音楽をまとって痛切に胸を打つ。合唱は特別編成の80人のプロ合唱団「三枝成彰傘寿記念混声合唱団」(合唱指揮:初谷敬史)。曲ごとにナレーション(露木茂)がそれぞれの手紙の背景をフォローする。

「これもほとんど現代音楽に近い作品です。近いんですが、わかりやすい現代音楽なんですよ。調性のある曲もあるし、無調の曲もあって。

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