篠原涼子、首藤康之が紀伊国屋ホール開場60周年記念公演『見知らぬ女の手紙』に出演　演出は行定勲

少女性と大人の色気が共存している方だと思うので、ツヴァイクの作品にとてもあっていると思います。首藤（康之）さんが出演された、『空白に落ちた男』という舞台が僕は大好きで、目や指先の繊細な動きひとつ見逃せない、ただ佇んでいるだけでも絵になる方だと思っていました。日本人離れした存在感があって、一度映像で撮ってみたいと思っていたので、まずは今回、舞台でご一緒出来ることを嬉しく思っています。おふたりがこれまでに積み重ねられた表現がぶつかり合って、どんなものが生まれるのか、このおふたりとどういう風に具現化されていくのか僕自身楽しみです。
私が長年追及している“究極のラブストーリー”を、生身の空気の中で感じていただくべくこの作品を作りたいと思っています。
このおふたりでないと成しえない濃密な時間が体験できると思いますので、ぜひとも劇場に足をお運びください。

■篠原涼子
ある女性の生涯を手紙に綴ったという内容の台本を読んだ時に、ひとりの人物を永遠に愛し続ける魂に共感する部分もありながらも、ただすごいなとビックリしました。愛なのか、それとも恋なのか、狂気なのか……それがすごく面白そうな作品だなと感じたのです。