くらし情報『楠木正成親子の物語に右團次・右近父子で挑む。『伝統芸能 華の舞』10月上演』

2021年9月17日 11:00

楠木正成親子の物語に右團次・右近父子で挑む。『伝統芸能 華の舞』10月上演

父と別れる時の正行の気持ちが僕にはとてもよくわかった。彼(右近)は私とは状況は違いますが、逆に彼にしかできない表現を持っていると感じています。厳しい稽古にも弱音吐かず、自分の感情を内へとためながら、自然と表に情感がにじみ出てくるような、そういう演技をする。彼の方が芯の強い正行ができるかもしれません。彼が持っているものを引き出して上げられればと思います。今回は藤間勘十郎さんの振付で踊ります」。

楠木正成親子の物語に右團次・右近父子で挑む。『伝統芸能 華の舞』10月上演


もう一幕は歌舞伎十八番『鳴神』だ。

「鳴神上人は高僧ですから品格や気位が大事です。
ですが同時にチャーミングなところもあるんです。蜘蛛の絶間姫の色仕掛けにかかってしまったり、それを知って猛り狂ってしまったり。生きる雷となって姫を追いかけていくその変わり目など、一人の中にいろいろな面が見え隠れする。それが描ければと思います」

市川笑三郎の蜘蛛の絶間姫など、澤瀉(ワ冠)屋の俳優たちとの共演は久しぶりだ。「今回はそれも楽しみなんです。海老蔵さんから、どなたと演りたいですかと尋ねられ、今回に限らず、三代目市川猿之助の下で40年、一つ釜の飯を食べて修行してきた澤瀉(ワ冠)屋の皆さんと芝居できることがかなうならと。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.