2021年5月14日 17:00
柚希礼音・愛希れいか「同じ役をするなんて!」 ミュージカル『マタ・ハリ』スペシャルインタビュー
――共感できるところが多いですか?
柚希はい。マタ・ハリの奥底にはピュアなものがある。だけど時代は戦時中ですし、女がひとりで、きれいごとだけでは生きていけないですから。そこに私はすごく共感しますが、きっと共感しない方もいると思います。マタ・ハリ自身も、みんなに共感してもらおうとは思っていないでしょうしね。
――愛希さんは今回初めてマタ・ハリを演じることになっていかがですか?
愛希緊張していますし、未知なところも多いのですが、この役は挑戦になるだろうと思っています。宝塚歌劇在団時に、マタ・ハリのような“ファム・ファタール”と呼ばれる役を演じさせていただいたこともあるのですが、娘役ではないところで、俳優として挑戦するのは初めてですから、もっと自分の殻を破らなければいけないところだったり、壁にぶち当たるところが出てくるだろうと思っています。演出の石丸さち子さんも今回、初めてご一緒させて頂きますが、信じてついていきたいです。
――どのようなところが、破らなければいけない“殻”になりそうですか?
愛希娘役の頃は常にお客様やファンの方、男役さんのファンの方に気に入られようとするような演じ方をしたり、舞台人としてどうすれば好かれるかなっていうことを考えて生きてきました。