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WEST.小瀧望が幻の井上ひさし戯曲で新境地! 『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』上演決定

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WEST.小瀧望が幻の井上ひさし戯曲で新境地! 『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』上演決定


PARCO PRODUCE 2026『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』が、2026年7月8日(水) から28日(火) まで東京・PARCO劇場、8月6日(木) から12日(水) まで大阪・SkyシアターMBSで上演される。

本作は、2022年放送の「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系列)を通じて発見された、井上ひさしの未上演戯曲。井上がまだ「井上ひさし」を名乗る前の1959年、24歳のときに執筆した作品で、東北の民話『馬喰八十八』をベースに構築されている。後の名作群にもつながる創意に満ち、若々しい筆の勢いと生命力があふれる本作が、ついに初演を果たす。

物語の主人公は、病身の母と一頭の馬を連れて村に現れたマレビトの太郎。彼は馬地主ら村の男たちを欺き、金をとことん巻き上げていき、そして出会う女は全て虜にして捨てる。自らの弁舌と才覚だけを信じ、信仰も否定し、胸がすくほどの極悪ぶりで、閉鎖的なムラ社会と常識を破壊していく──。

演出を手がけるのは、パルコ・プロデュース『ラビット・ホール』とミュージカル『ラグタイム』で2023年度読売演劇大賞の最優秀演出家賞と大賞に輝いた藤田俊太郎。
本作について藤田は「『うま』との奇跡的な出会い、この作品を演出できる喜びで胸がいっぱいです。私に流れる東北人の血を漲らせ、言葉のうつくしさ、言葉のこわさに魂を込めて向き合っていきたいと思います」とコメントした。

悪の魅力がきらめく主人公・太郎を演じるのは小瀧望(WEST.)。2020年の主演舞台『エレファント・マン』で第28回読売演劇大賞の杉村春子賞と優秀男優賞を受賞し、昨年の『梨泰院クラス』でも高い評価を得た小瀧にとって、本作が待望の井上戯曲初挑戦となる。小瀧は「太郎という役は、徹底的に強情で薄情で、気持ちいいくらい自分中心に生きているひどい人なのですが、その迷いのない生き方に、最後にはなぜか憧れすら感じてしまいました」とコメントし、「午年に、“うま”という舞台に挑戦できるという奇跡、そして運命も感じています」と意気込みを寄せた。

太郎に翻弄される村人たちにも個性豊かな実力派俳優が集結。峠の茶屋のおかみ・お京は、凛とした佇まいと繊細な感情表現で観客を引き込む音月桂、太郎に言い寄られているうちに、いつしか慕うようになる世間知らずの村娘・ちかは、ミュージカルに加え、ストレートプレイでもしなやかな存在感を示す加藤梨里香が扮する。ちかの養父であり、太郎を目の敵にする村の権力者・松左エ門は、人間の悲哀をにじませる演技を持ち味に、舞台・映像を横断して活躍する安井順平がPARCO劇場初登場で務め、太郎の盲目の母役は、井上作品に数多く出演し、確かな説得力で作品世界に奥行きを与える梅沢昌代が演じる。
さらに、大鶴佐助、小松利昌、小林きな子、小柳心、尾倉ケント、森加織が可笑しくも哀しい人間模様を繰り広げる。

WEST.小瀧望が幻の井上ひさし戯曲で新境地! 『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』上演決定

PARCO PRODUCE 2026『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』出演者上段)小瀧望中段左から)音月桂加藤梨里香大鶴佐助小松利昌下段左から)小林きな子小柳心安井順平梅沢昌代
【あらすじ】
時は1560年代。舞台は羽前の国、小松郷。太郎(小瀧望)は、病気の母(梅沢昌代)を連れて馬一頭と村にやってきた。村の馬地主で横暴な松左エ門(安井順平)は、太郎の「この馬は黄金の糞をする」という口車に乗せられ馬を買い取る。しかし当然ながら馬は黄金の糞などしない。太郎は「金を食わせなきゃ黄金の糞はしない」とうそぶき、松左エ門を激怒させる。そして松左エ門の手下の権ず(小松利昌)の女せつ(小林きな子)も、松左エ門の養女ちか(加藤梨里香)も手玉に取る。

茶屋を切り盛りするお京(音月桂)は、頼りない和尚の宝珍(大鶴佐助)と逢引き中。急に夫の五助(小柳心)が帰ってきてしまい、宝珍を天井裏に隠す。そこへ通りかかった太郎は事情を察し、一儲けしようと茶屋に乗り込むと、巧みな弁舌で宝珍らから大金を巻き上げ、お京をものにする。太郎に煮え湯を飲まされた男たちは、警戒するものの、ついには身ぐるみはがれ、今度太郎を見かけたら彼の魔法のような言葉を聞かないように、耳をふさぎ、観音経を唱えながら殺してしまおう、と相談するが……

<公演情報>
PARCO PRODUCE 2026『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』

作:井上ひさし
演出:藤田俊太郎

出演:
小瀧望音月桂加藤梨里香大鶴佐助小松利昌
小林きな子小柳心尾倉ケント森加織
安井順平梅沢昌代

【東京公演】
2026年7月8日(水)~28日(火)
会場:PARCO劇場

【大阪公演】
2026年8月6日(木)~12日(水)
会場:SkyシアターMBS

公式サイト:
https://stage.parco.jp/program/uma

PARCO PRODUCE 2026『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』スタッフ&キャストコメント全文


■演出:藤田俊太郎
『うま』との奇跡的な出会い、この作品を演出できる喜びで胸がいっぱいです。私に流れる東北人の血を漲らせ、言葉のうつくしさ、言葉のこわさに魂を込めて向き合っていきたいと思います。作品のベースとなる佐々木喜善さん著『聴耳草紙』-馬喰八十八-をはじめ、東北地方の民話には忘れられない日本人の原郷があり、井上ひさしさんの戯曲はいつも新しく、時をこえ私たちに今を生きるあらたな光を与えてくれます。
小瀧望さんの輝きと悲哀あふれる稀代のピカレスク。音月桂さんのおそろしいうつくしさ、加藤梨里香さんの純真と叙情、大鶴佐助さんの聖と猥雑、小松利昌さんの人間の営みの情感、小林きな子さんの滑稽さと可愛らしさ、小柳心さんの愉快とパッション、尾倉ケントさんの力強さ、森加織さんのゆたかさ、安井順平さんの疾走する業とユーモア、梅沢昌代さんの母性とやさしさと芝居の深さ。
そしてスタッフ、カンパニー一丸となり、懐かしく愛おしくあたらしい趣向を凝らした演劇を大切なお客様にお届けいたします。

■太郎役:小瀧望
このたび、太郎役を務めさせていただきます。
初めての井上ひさしさんの作品が、まさか日本初演のものになるとは思ってもおらず、本当に人生なにがあるか分からないなと感じております。
そして、いつかご一緒したいと思っていた藤田さんとご一緒できることも、僕にとってこの時点で感無量です。
太郎という役は、徹底的に強情で薄情で、気持ちいいくらい自分中心に生きているひどい人なのですが、その迷いのない生き方に、最後にはなぜか憧れすら感じてしまいました。自分自身も全く知らない自分に出会えると確信しています。午年に、「うま」という舞台に挑戦できるという奇跡、そして運命も感じています。ぜひ劇場で体感してください。


■お京役:音月桂
初めて戯曲に触れたとき、どの登場人物にもすぐには感情移入できなかったのを覚えています。
けれど、だからこそ真正面から向き合ってみたくなったのが本心です。
作品のこと、演じる役のことに想いを巡らせれば巡らせるほど怖さもありますが、演出の藤田さんや共演する皆さま、お客さまを信じて、この生命力あふれる戯曲の中に全身全霊で身を投じたいと思っています。劇場でお待ちしております。

■ちか役:加藤梨里香
井上ひさしさんの作品に出演すること、パルコ劇場に立つこと、演出の藤田俊太郎さんとご一緒すること。全て、いつかは……と願っていた目標でした。しかも自分が井上作品の初演に出演できるだなんて。あまりにも私の夢叶えたろかスペシャルです。
この舞い上がる気持ちとありがたい気持ちを忘れず、気が強くて可愛らしいちかを魅力的に生きられるよう、力を尽くしたいと思います。そしてなんといっても、今年はうま年。この作品を上演するには、観るには、うってつけの年です。劇場でお待ちしております!

■宝珍役:大鶴佐助
井上作品に出たいと常々思っておりましたが、初上演作品に出られるとは考えたことすらありませんでした。
作品が紙面から自分達の身体を通して初めて具現化される。
産声なのか、馬のいななきなのか、今からとても楽しみです。

■権ず役:小松利昌
転校が苦手だった。知らない場所知らない人の中でイチから関係を築くのに毎度辟易していた幼少期。
対して本作の主人公は、機転と巧みな言葉と度胸で新天地を逆に引っ掻き回し、先住の民を思うままに誘導する。私とは真逆の彼に憧れを抱く。そして他の登場人物も全員、ずるがしこい。我々が普段蓋をして隠しているものをそのまま表に出している。
自分では決して辿らない思考を巡らせ、更に「性格悪い奴」に合法的になれるのが演劇の面白さで、本作品はまさにそれ。
まもなく新たな演劇の現場に転校する。でも全員が転入生だから不安はない。楽しみ、とても楽しみ。

■せつ役:小林きな子
井上ひさしさんの作品が大好きです。
この戯曲が見つかって、テレビ番組でお宝として鑑定されたときも、とびきり心が躍りました。まさか自分がそのお宝作品に参加できる日がくるなんて、夢のようです。
あの手この手でみんなを翻弄する主人公と、あれやこれやと振り回されっぱなしの村人たち。
人間ってさぁ、そうなんだよねぇ……わかる!わかる!と何度も頷きました。皆さんとぜひとも劇場で、この気持ちを分かち合えたらうれしいです。

■五助役:小柳心
マレビトとして現れた主人公が、“金を生む馬”という人々の欲望を刺激する存在を携えて共同体に入り込み、その欲望そのものをあぶり出していく。この構図に強く現代性を感じました。1959年に書かれた作品でありながら、いまの社会や世界に置き換えても十分に響く作品はやはり名作であると藤田さんが言っていたのを思い出します。この本がどうやって立体化するのか。楽しみです。

■松左エ門役:安井順平
井上ひさしさんの未発表戯曲で演劇をつくれる喜びを噛み締めています。なにしろ「初めて」というのがいい。長年上演され続けている名作の再演や古典ももちろん素晴らしいのだろうが、ゼロから雛形をつくれる自由さや、無限の可能性から創作できる楽しみには敵わない。作品を真ん中に置いて、あーでもないこーでもないと現場で思いっきりつくるのを楽しみたいと思います。

■太郎の母役:梅沢昌代
タイムスリップして、24歳の井上(ひさし)さんとお会いしているようで、すごく不思議な感じがします。井上さんはお亡くなりになりましたが、また新作に久しぶりに出られるなという気持ちになっています。
演出の藤田(俊太郎)さんとは長い付き合いなのですが、きっと面白いことを発想してくれると思うので楽しみにしてます。
残酷なシーンがたくさん出てきますけれども、見終わったお客様がむしろ元気になってくれるような作品になればなと思っています。楽しみにしていてください。頑張ります。

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