安蘭けい、望海風斗ら出演、9年ぶり再演の日本版『ネクスト・トゥ・ノーマル』開幕 日本独自演出で、家族の絆を問いかける
トム・キット(音楽)、ブライアン・ヨーキー(脚本・歌詞)のコンビが手掛け、2009年にトニー賞11部門ノミネート、3部門を受賞したミュージカル『ネクスト・トゥ・ノーマル』の日本再演が3月25日から、東京・日比谷のシアタークリエで開幕。ダブルキャストで主演を務める安蘭けい、望海風斗ら出演陣が取材に応じ、意気込みを語った。
双極性障がいを患い、現実と幻想のはざまを生きる主人公のダイアナ(安蘭/望海)とその家族が心の病と向き合う姿を通して、現代社会が抱える家族間の絆、その崩壊と再生がミュージカルで描かれる。日本では2013年にシアタークリエにて初演。2018年に同劇場の10周年記念コンサート『TENTH テンス』でダイジェスト版が披露されており、フルサイズでの再演は9年ぶりとなる。
左から、望海風斗、安蘭けい
安蘭は2013年の初演にも出演しており「この作品が大好きなので、いつか再演できないかと思っていた。9年越しに実現し、本当にうれしく思っています。私の中はダイアナで燃えたぎっています」と闘志満々。
オリジナル版と同じ演出・デザインでの上演だった前回とは異なり、今回は日本独自の演出・デザインでの上演となり「やはり感じることが若干違いますね。(時代の変化もあり)より世界に入りやすくなったし、もっと近い人物として考えることができる」と語った。
一方、初めてダイアナを演じる望海は「稽古を重ねるほどに、大好きになっている」といい、「その気持ちを大切に、目いっぱいのものをお客様にお届けしたい」とこちらも強い意気込み。「すごく繊細なテーマを扱っていますが、来てくださるお客様には、心を動かして、最後には希望を持って帰っていただければ」と話していた。
今回は2組のチームにより上演が行われ、出演者にはダイアナ役の安蘭と望海をはじめ、息子のゲイブを演じる海宝直人と甲斐翔真、夫ダン役の岡田浩暉と渡辺大輔、娘のナタリーを演じる昆夏美と屋比久知奈、その同級生ヘンリー役の橋本良亮(A.B.C-Z)と大久保祥太郎、主治医ドクター・マッデン役の新納慎也と藤田玲が名を連ねる。
海宝直人
海宝は『TENTH テンス』でのダイジェスト版に続き、ゲイブを演じ「当時、作品から得たエネルギー、パワー、音楽の力は僕にとって大きなものになった。フルサイズで関わることができて幸せですし、胸をえぐるような作品なので、パワフルに役を生きていきたい」とコメント。
甲斐翔真
一方、甲斐は「ミュージカル好きな僕としては、海宝さんとダブルで演じさせていただくのが、とてもうれしいです」と喜びを語った。
岡田浩暉
昆夏美
岡田も『TENTH テンス』でのダイジェスト版に出演しており、「当時、公演が終わってすぐにプロデューサーさんに『絶対再演してください』とお願いした」と愛情は格別。昆は2012年の韓国公演を感激して以来、大ファンだといい「日本で上演されるなら参加したいと思っていた。複雑で抱きしめてあげたい役どころで、毎日理解しようとしても時間が足りない」と役への思いを語った。
橋本良亮(A.B.C-Z)
本格的なミュージカルに挑むことになった橋本は「まるで(ジャニーズ事務所に)入りたてのジュニアが『ユー、明日からデビューだよ』って言われたようなもの」と緊張の面持ち。それでも「この皆さんとご一緒するのは、僕の中では本当にすごいこと。最後まで昆ちゃん演じるナタリーをがっつり愛したい」と気合いを入れた。
新納慎也
新納は“初演組”として「当時は連日満席というわけにはいかなかった。今はこうしてセンシティブなテーマを扱うミュージカルを大々的にできる」と喜びを語り、「気づいたら2チーム制で。
あからさまに若者と年寄チームに分けられたので(笑)、若者の3倍くらいのスピードで頑張りたいと思います」とユーモアを交え、決意を新たにしていた。
取材・文・写真=内田涼
『ネクスト・トゥ・ノーマル』
2022年3月25日(金)~4月17日(日)
会場:シアタークリエ
【兵庫公演】
2022年4月21日(木)~4月24日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【愛知公演】
2022年4月29日(金・祝)
会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
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