ゆかりの地・長久手で柴幸男&ままごとが2作品を上演
岸田國士戯曲賞を受賞した『わが星』以降も、さまざまな場所で作品を生み出し続けてきた劇団、ままごと。今回は2018年に横浜を皮切りに国内各地で公演を行ってきた『ツアー』と、初演となる新作『タワー』の2本が、1月25日(土)・26日(日)に愛知県・長久手市文化の家 森のホールで上演される。
作・演出の柴幸男は愛知県出身であり、会場の文化の家で開催された演劇のイベントでグランプリ(劇王)に輝いている。その彼が今回初めて、ままごととして凱旋することになる。
『ツアー』は子供をなくした女があてどなく車で走り出した先で「イヌ」に出会う物語。新作『タワー』はタワーマンションに住むため、自ら建てはじめた男がもうひとりの男に出会う話になるという。『ツアー』では車という無機物が人とおなじような重さでステージに存在していた。新作では、もしかしたらマンションが『ツアー』の車のように存在するのかもしれない。
車で走る=並行に進む、マンションを建てる=垂直に進むという対比も面白くなりそうだ。
ままごとの大石将弘と小山薫子が2作ともに出演し、さらに『タワー』には同じくままごとの石倉来輝が、『ツアー』には宝塚出身の秋草瑠衣子が参加する。