水戸芸術館現代美術ギャラリーにて『ピピロッティ・リスト』展開催 約30年にわたる活動の全貌を展観
(c)Pipilotti Rist, All images courtesy the artist, Hauser & Wirth and Luhring Augustine
実験的な映像表現を探究するアーティストとして、1980年代からスイスを拠点に世界各地で作品を発表してきたピピロッティ・リスト。その約30年間の活動の全貌を展観する大規模な展覧会が、8月7日(土)より水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催される。
同展では、身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期の短編ビデオやヴェネツィア・ビエンナーレに出品された代表作《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》(1997/京都国立近代美術館蔵)や、日用品を作品へと再循環させる80年代からの一貫した関心によって生まれたインスタレーションなど、身体、ジェンダー、自然、エコロジーを主題とした作品約40点を紹介する。
色彩に満ちた世界をユーモアたっぷりに切り取ってみせる映像と、心地よい音楽や空間設計によるビデオ・インスタレーションは、国を越えて幅広い世代の観客を魅了してきた。
今回も、ベッドや展示室の床に敷かれたカーペットに身を預けて思い思いの姿勢でくつろいだり、食卓を囲むといったインスタレーションを展開。