鴻上尚史「2026年の“今”にしかできない舞台」 「第三舞台2026」『パレイドリア』が開幕

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鴻上尚史「2026年の“今”にしかできない舞台」 「第三舞台2026」『パレイドリア』が開幕

(撮影:田中亜紀)



「第三舞台2026」『パレイドリア』が、2026年8月9日に東京・紀伊國屋ホールで初日を迎えた。本稿では8月7日に行われた初日前会見とプレスコールより、舞台写真と作・演出の鴻上尚史および出演者によるコメントを紹介する。

1981年に早稲田大学演劇研究会を母体として、鴻上を中心に旗揚げした「第三舞台」は、結成4年で紀伊國屋ホールに進出すると、『朝日のような夕日をつれて ‘87』で紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞。5年目には観客動員2万人(東京・大阪)を突破し、“最もチケットの取りにくい劇団”と呼ばれるようになった。しかし、2001年に『ファントム・ペイン』の公演を最後に“10年間の封印期間”に入り、2011年に封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』をもって解散した。その「第三舞台」が解散から15年の沈黙を破り、鴻上による新作書き下ろしで「第三舞台2026」として再結集を果たした。

大学時代に児童ボランティアサークルで子ども向けの芝居を準備していた仲間たちは、ある出来事をきっかけにバラバラになってしまう。42年後、それぞれの人生を必死に歩んでいた彼らの前に、認知症と診断されたかつての仲間・乾が現れる。
失われゆく記憶の中で乾が発した「もう一度、あの芝居をやろう」という一言が、止まっていた時間を動かし始める。混乱と戸惑いの中で再び集まった仲間たちが直面するのは、美しき再会なのか、それとも過去が見せる幻影か。バラバラな記憶や後悔の断片の中に、自分たちが本当に求めていた「形」を見出すとき、彼らが向き合うことになる“自分自身”とは──。2011年の解散後、それぞれ舞台・テレビ・映画と活躍の場を広げてきた「第三舞台」のメンバー、大高洋夫、小須田康人、長野里美、山下裕子、筒井真理子(映像出演)が再結集するほか、中山優馬、飯窪春菜、小松準弥、安西慎太郎、渡辺芳博といった、鴻上が信頼を寄せる若手俳優がユニットに加わった。

鴻上尚史「2026年の“今”にしかできない舞台」 「第三舞台2026」『パレイドリア』が開幕

左から)小須田康人、大高洋夫
鴻上尚史「2026年の“今”にしかできない舞台」 「第三舞台2026」『パレイドリア』が開幕

左から)大高洋夫、長野里美
鴻上尚史「2026年の“今”にしかできない舞台」 「第三舞台2026」『パレイドリア』が開幕
左から)長野里美、中山優馬
開幕を前に鴻上は「2026年に集まれる『第三舞台』のメンバーと信頼している若手キャストで作った『パレイドリア』の幕がいよいよ開きます。早くお客さんに見せたくてワクワクしているくらい、良い作品になったと自画自賛しております(笑)」と自信をのぞかせ、「2026年の“今”にしかできない舞台を作りましたので、来ていただけたら後悔はさせません!」と呼びかけた。

鴻上尚史「2026年の“今”にしかできない舞台」 「第三舞台2026」『パレイドリア』が開幕

左から)渡辺芳博、山下裕子、大高洋夫
鴻上尚史「2026年の“今”にしかできない舞台」 「第三舞台2026」『パレイドリア』が開幕

左から)飯窪春菜、長野里美
東京公演は2026年8月30日(日) まで。その後、9月4日(金) から6日(日) まで大阪・サンケイホールブリーゼ、9月19日(土) に新潟・新潟県民会館 大ホール、9月23日(水・祝) に愛媛・新居浜市市民文化センター 大ホール、9月26日(土)・27日(日) に福岡・J:COM北九州芸術劇場 大ホールで上演される。


撮影:田中亜紀

<公演情報>
「第三舞台2026」『パレイドリア』

作・演出:鴻上尚史

出演:
大高洋夫、小須田康人、長野里美、山下裕子、筒井真理子(映像出演)
中山優馬、飯窪春菜、小松準弥、安西慎太郎、渡辺芳博
内田智大、大城智哉

【東京公演】
2026年8月9日(日)~30日(日)
会場:紀伊國屋ホール

【大阪公演】
2026年9月4日(金)~6日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ

【新潟公演】
2026年9月19日(土)
会場:新潟県民会館 大ホール

【愛媛公演】
2026年9月23日(水・祝)
会場:新居浜市市民文化センター 大ホール

【北九州(福岡)公演】
2026年9月26日(土)・27日(日)
会場:J:COM北九州芸術劇場 大ホール

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/daisanbutai2026/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2669313&afid=P66)

「第三舞台2026」『パレイドリア』初日前会見コメント全文


■作・演出:鴻上尚史
2026年に集まれる「第三舞台」のメンバーと信頼している若手キャストで作った『パレイドリア』の幕がいよいよ開きます。早くお客さんに見せたくてワクワクしているくらい、良い作品になったと自画自賛しております(笑)。
お客様の中には「第三舞台」をずっと観てきて、ともに時間を重ねてきた人たちもいると思います。そのお客様とも一緒に今を生きているということを確認できるような作品を作りたいと思いました。
今回東京公演を上演させていただく紀伊國屋ホールさんは、「第三舞台」を旗揚げして間もない頃から劇団の可能性を信じて使わせていただけたということもあり、非常に有難く頭が上がらない存在です。2026の上演も、やるなら絶対に紀伊國屋ホールで、と思っていました。2026年の“今”にしかできない舞台を作りましたので、来ていただけたら後悔はさせません!チケットはほぼ完売しておりますが、当日券も若干枚数でも必ず出しますので、ぜひご来場ください。

■大高洋夫
(「第三舞台」のメンバーとしては)15年ぶりに集まりましたが一瞬で距離が縮まって、時間の長さを感じませんでした。
稽古場では皆席が近く、すぐ健康と病気の話になって、芝居の話は全然しなかったですね(笑)。墓どうする!?なんて話にもなって、そういうことを笑い話にできる、距離が近い良い関係で、すごく楽しかったです。
9月27日までの長丁場になりますが、健康が一番!健康に気を付けて頑張ります。

■小須田康人
久しぶりに集まったこのメンバーは全然変わっていなくて、1カ月間の稽古を終えてもやっぱり変わっていないなと思います。若手の皆さんが加わってくれたこともあり、稽古の最中は笑いも多く和やかな雰囲気でした。昔はへまをして自分で笑ってしまうと鴻上さんに怒られていましたが、今回はそういったこともなくて……鴻上さんも丸くなったんだなと思います(笑)。
いくつになってもどの作品でも同じですが、正直緊張しています。15年ぶりに観に来てくださるお客さんの期待に応えて、この緊張をバネにジャンプしたいです。


■長野里美
メンバー皆変わらないですが、年を取って優しくなったなと思います。若手の皆さんも上手だし、エネルギーがいっぱいで引っ張ってもらいました。お互い良い刺激になったんじゃないかと思います。
「第三舞台」というものは、積み上げた稽古が骨になり、劇場でお客様のエネルギーが加わって肉になるんだということを、劇場に入って思い出しました。初日に皆さんの想いをいただいてどんな作品になるのか楽しみです。

■山下裕子
昔はなんであの人のようにできないんだろう、と生っぽい感情もありましたが、年を経て全部が素敵で良いな!と純粋でからっとした気持ちだけが残って、それがすごく楽しかったです。稽古が始まる前に皆で輪になって柔軟をするのですが、昔はいなかった鴻上さんが今回は参加していて、しかも見たことがない腕立てなんかもしていて(笑)。私も頑張らなきゃと思いました。

「第三舞台」として活動してきた中で、今回の稽古が一番楽しかったです!この楽しさがお客様に届くものと信じて頑張ります。

■中山優馬
稽古がとても楽しく、本番の幕が開くのがすごく楽しみです。僕は若手軍団の一員として参加させていただいていますが、全員がやる気に満ち満ちています。大先輩の力をお借りして、精いっぱい頑張ります。
皆さん本当に仲が良く、稽古場でいろいろな顔を見られて、若手軍団はその仲の良さに感動していました。たまに鴻上さんがあわあわしている姿も見られて楽しかったです(笑)。昔の事件や当時の出来事をたくさん聞かせてくださいました。僕らの世代もこの作品で30年後に語れるような何かを見つけたいです。


関連リンク
公式サイト:
https://www.thirdstage.com/daisanbutai2026/

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