ニューヨーク映画祭は、今年も予定通り。全米最大規模のコロナ被害に遭う中でも、事務局は、そう考えていることがわかった。今後2、3週間のうちにも、映画祭についての「エキサイティングな情報」を発表するとのことである。ニューヨーク映画祭は、9月25日から10月11日まで。
コロナの影響で、5月のカンヌ映画祭は、延期された日程でも難しくなり、キャンセルの可能性が濃厚だ。9月頭のヴェネチア映画祭は、現状、実施の方向だが、海外から記者が来られない状況を踏まえ、デジタルを取り入れることも検討しているという。ヴェネチア開始のすぐ後に、並行する形で始まるトロント映画祭も、様子見の段階ながら、デジタルの利用を視野に入れているようだ。ニューヨークが、コロナが本格化する前に行われたベルリン以来初めての「従来通り」の映画祭になるのか、注目される。
文=猿渡由紀