珠城りょうが男尊女卑が当然の世界で生き抜く女性に 10年ぶり上演『天翔ける風に』本日開幕
ロシアの貧しい学生ラスコーリニコフは、独自の犯罪哲学に基づき、高利貸しの老婆を殺害する計画を実行。しかし偶然そこに居合わせた老婆の妹まで手にかけてしまったことで、罪の意識に苛まれることになる――。ロシアの文豪ドストエフスキーによる永遠の名作「罪と罰」を、野田秀樹は1995年、舞台を帝政ロシアから幕末の日本に、主人公をラスコーリニコフから江戸開成所に学ぶ女塾生・三条英(さんじょうはなぶさ)に置き換えて戯曲化した。
そうして初演され、2005年には再演もされた傑作舞台『贋作・罪と罰』を、謝珠栄がミュージカル化したのが『天翔ける風に』だ。宝塚歌劇団出身で、野田作品の振付や宝塚作品などの演出・振付で知られるほか、多数のオリジナルミュージカルも手掛けている謝。そのなかでも特に高い人気を誇り、2001年の初演以来たびたび再演が重ねられている本作が9月29日(金)、東京芸術劇場プレイハウスにてリニューアル上演の幕を開ける。
これまでに『贋作・罪と罰』では大竹しのぶと松たか子が、『天翔ける風に』では香寿たつきと朝海ひかるが演じてきた三条英に今回扮するのは、謝自ら「りょうにピッタリの役がある」とオファーしたという珠城りょう。月組トップスターを務めた宝塚歌劇団を2021年に退団後、舞台『8人の女たち』『マヌエラ』や話題のドラマ『VIVANT』などへの出演を経て、これが初めてのミュージカル出演となる。
「男尊女卑が当然という価値観であった時代に、男性の中に一人混じって、迷い、悩みながらも自分の信じた人生を駆け抜ける主人公」(公式サイトより)を、珠城は果たしてどう作り上げるのだろうか。
共演は、英と同じ志を持つ親友・才谷梅太郎役の屋良朝幸、英の母・三条清/おみつ役の剣幸、さらには今拓哉、東山義久、原嘉孝、加藤梨里香、駒田一という実力派の面々。初演から22年、最後の再演からも10年の時を経て、謝が豪華キャストと共に描き出す新たな『天翔ける風に』に期待が高まる。
文:熊田音子
<公演情報>
ミュージカル『天翔ける風に』
演出・振付:謝珠栄
原作:ドストエフスキー
脚色:野田秀樹『贋作・罪と罰』より
【出演】
珠城りょう屋良朝幸
今拓哉東山義久原嘉孝加藤梨里香
駒田一剣幸
加藤翔多郎川勝太地川原田樹榊海塔高瀬育海望月凜吉田朋弘(五十音順)
ミュージシャン:辻祐(太鼓)匹田大智(津軽三味線)
【東京公演】
9月29日(金)~10月9日(月・祝) 東京芸術劇場 プレイハウス
【兵庫公演】
10月13日(金)~10月15日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【豊橋公演】
10月19日(木)~10月22日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2344003
公式サイト:
https://www.amakake2023.jp/
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