森 大翔『3rd Tour「Let It Grow」』凄まじい濃度で展開された渋谷CLUB QUATTRO公演をレポート
(Photo:小西泰央)
Text:石角友香Photo:小西泰央
森 大翔が10月30日にリリースした2ndアルバム『Let It Grow』を携え、東名阪ツアーを開催。ここでは2日目の東京公演をレポートする。ジャンルを越境するテクニカルなギタープレイでデビューのきっかけを掴んだ彼が、ギタリスト&シンガーソングライター、さらにエンタテイナーとしてのレンジを拡張した作品がニュー・アルバム『Let It Grow』。ギターだけでなく、楽曲プロデュースやギター以外の楽器アレンジや、シンセや打ち込みにも挑戦した本作、そして今夏の『FUJIROCK FESTIVAL』など各地のイベントやフェス出演を経た最新の森 大翔へ寄せられる期待値は高く、幅広い年齢層のオーディエンスにもそれが見て取れる。
“やまと!”“もーり!”と交互に発されるコールの中、サポートメンバーの杉本雄治(key)、田中駿汰(ds)、月川玲(b)、GenTi(g)が登場し、少し遅れて森も現れるといきなりエモーショナルなソロから「I thank myself(for all of me)」がスタート。“選択肢と可能性、無限のシチュエーション”という歌い出しがもう森そのものだ。