コロナ禍に揺れる時代におくる「自称病人」のドタバタコメディ SPAC『病は気から』
静岡県を拠点に活動を重ねる「SPAC」が、フランスの有名喜劇『病は気から』を上演する。一般公演は1月23日(土)と24日(日)。
静岡県の文化施策の一環として、1995年に発足した「SPAC」。国内外における数々の不朽の名作に、現代ならではの息吹を吹き込んだ舞台作品を、意欲的に上演し続けてきた。今回上演されるのは、17世紀にフランスで活躍した劇作家・モリエールの最後の戯曲『病は気から』だ。SPACの人気演目となっており、今回が3演目となる。
主人公のアルガンは大金持ち。自分のことを重病人だと思い込んでおり、娘の婿として医者を迎えようと画策する。
すでに恋人がいる娘のアンジェリックと、その恋人のクレアント、結婚に向けた挨拶にやってきた医者のトーマら、個性的な登場人物が入り乱れて、あれやこれやのドタバタ劇を展開する。
演出を手掛けるのは、劇団「はえぎわ」を率いるノゾエ征爾。2016年にはさいたまスーパーアリーナで、高齢者1600人が出演した「1万人のゴールド・シアター」の脚本・演出を手掛けた他、最近では新国立劇場『ピーター&ザ・スターキャッチャー』の演出で好評を博すなど、目覚ましい活躍ぶりを見せている。