充実のコレクションからアーティゾン美術館の新しい可能性を実感できる 『STEPS AHEAD』展、5月9日(日)まで開催中
アーティゾン美術館の新たな収蔵品、そして代表的なコレクションを展示する『STEPS AHEAD:Recent Acquisitions 新収蔵作品展示』が2月13日(土)より5月9日(日)まで開かれている。美術館の3フロア全部を使用する、大規模な展覧会だ。
アーティゾン美術館、そして前身であるブリヂストン美術館を擁する石橋財団は印象派や日本近代洋画などを中心とした非常に優れたコレクションで世界的にも知られていた存在だ。近年、同財団は中心となるコレクションをさらに充実させる一方、収集対象の幅を広げ、抽象表現を中心とする20世紀初頭から現代までの美術、そして日本の近世美術などの作品も積極的に収集。より広がりのあるコレクションとなっている。
同展は、これまで未公開であった作品92点を中心に、201点を14のセクションに分けて展示している。最初のセクション「藤島武二の《東洋振り》と日本、西洋の近代絵画」では、前身のブリヂストン美術館時代も人気だった印象派作品、日本近代洋画の黎明期の作品に、カイユボットなど近年加わった作品を交えこれまでのコレクションにさらなる厚みが加わっていることがわかる。