くらし情報『アンジェラ・アキ、『この世界の片隅に』とミュージカル音楽を語る【後編】~ブロードウェイを視野に入れつつ、“ジャパニーズ・ミュージカル”も作り続けたい』

アンジェラ・アキ、『この世界の片隅に』とミュージカル音楽を語る【後編】~ブロードウェイを視野に入れつつ、“ジャパニーズ・ミュージカル”も作り続けたい

大学で学んだやり方を応用して、このスコアと脚本は何がすごいのか、このミュージカルはなぜ成功したのかを分析したノートが、家には山のように積まれています。実は留学する前から、私が日本の宝だと思っているさだまさしさんの歌詞を書き出して、季節の言葉は何色、比喩表現は何色、記号は何色、みたいにマーカーで色分けして、自分なりに分析していたことがあるんです。元々そういうオタクのようなことが性に合っていて(笑)、大学で学んだことで、歌詞だけじゃなくスコアも分析できる知識が身についたという感じです。

――歌詞に関しては元々お持ちのセンスかと思いきや、そのように研究もされていたとは。

詞の書き方は大学でも教わって、もちろん英語でしたけど、それを応用したりもしています。ただ『この世界の片隅に』に関して言えば、歌詞は私だけではなく、みんなで作り上げたという感覚が強いですね。まず脚本が一豪さんでなければ、歌詞は全く違うものになっていたと思いますし、キャストの皆さんの意見を受けて書き換えたところもたくさんあるんです。たとえば海宝(直人)くんから「この時の周作の思いはこうじゃないと思う」と言われたら、「それもっと聞かせて!」

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