年末の風物詩『くるみ割り人形』を新国立劇場バレエ団が今年も上演
撮影:鹿摩隆司
2017年10月にシーズンの幕開けを飾る作品として初演され、初めてクリスマスの時期に登場した昨年の公演も好評を博した、ウエイン・イーグリング振付による新国立劇場バレエ団の『くるみ割り人形』。今年も12月14日(土)から22日(日)までの上演が決まっており、昨年の公演でも主役ペアを演じた米沢唯&井澤駿、小野絢子&福岡雄大、木村優里&渡邊峻郁、池田理沙子&奥村康祐の4組が再びクリスマス気分を盛り上げる。
舞台はクリスマス・イブの夜。パーティーの準備で大忙しの少女クララの家に、続々と招待客が訪れる。一家の友人であるドロッセルマイヤーと彼の甥も到着し、ハンサムな甥にほのかな恋心を抱くクララ。ドロッセルマイヤーは、クララにくるみ割り人形をプレゼントする。パーティが終わり、眠りに就いたクララは夢を見る。くるみ割り人形とねずみたちとの戦いをドロッセルマイヤーが収めると、人形は士官服姿の甥へと姿を変え、クララと彼はロマンティックなパ・ド・ドゥを踊るのだが、ねずみの王様が甥を人形の姿に戻してしまい……?
主役ペアによる高度なパートナリング技術が必要なパ・ド・ドゥ以外にも、群舞やディヴェルティスマンなど踊りの見せ場が多く、多彩な音楽と踊りが楽しめるイーグリング版。