新たなシアタートップスの誕生とともに『BIRTHDAY』開幕
かつて新宿THEATER/TOPS(以下、シアタートップス)といえば、「いちばん旬の、おもしろい演劇が観られる」場所だった。1985年にその歴史をスタートさせ、三谷幸喜率いる東京サンシャインボーイズが拠点としていた小屋。大人計画や劇団☆新感線など、いまや大きな劇場を観客が埋め尽くす劇団も、この150席ほどの劇場を主戦場としていた時代があった。
そのシアタートップスが惜しまれながら閉館したのが2009年のこと。以降、この空間は松竹芸能が持つ「新宿角座」として第二の人生を送っていたが、新宿角座閉館にともない、本多グループが運営を行うことに。そして彼らがこの場所に改めて「新宿シアタートップス」を開館したのだ。演劇ファンが愛してやまない劇場が、実に12年ぶりに復活を遂げた。
9月15日からは本多劇場が企画し、海外戯曲を上演する「本多劇場グループnext」として『BIRTHDAY』が上演される。
キャストは亀田佳明、宮菜穂子、山崎静代、石山蓮華の4名。Netflix『マインドハンター』の脚本としても知られるジョー・ペンホールによる皮肉たっぷりのコメディ作品を俊英・小田島創志が日本初翻訳。大澤遊演出によるリーディング公演となる。