【くるりインタビュー】もしかしたら皆さんが感じられる“くるりっぽさ”の部分が詰まってる作品になっているかもしれない
歌詞もハイブリッドっていうか、メロディと歌詞とアレンジがほぼ同時にできた曲なんです。だからあんまりブレずに形の良いものができたなっていう曲ですね。
M-5「宝探し」
がんばってるけど人には見えにくい部分、そういうところを描いた、僕なりの町の人たちへのプレゼント(岸田)
――5曲目の「宝探し」、これは本当に良いメロディですね。佐賀県の江北町の町制施行70周年の記念楽曲として書き下ろされた曲で、やはり場所が曲に与える力というものはありますよね?
岸田江北町ともともと繋がりがあったわけではないんですけど、町長さんがくるりのコピーバンドをされてて。
――あ、そうなんですか(笑)。
岸田そう。それでくるりをめっちゃ好きな町長さんが、記念事業のひとつとして楽曲制作をオファーしてくださいました。で、いろいろと考えたんですよね。
高齢者の方や子供さんをむしろターゲットにした楽曲とか、自治体ソングっぽい感じというか、ちょっと昭和っぽいフィーリングって言うんですか。いっそそういうのに寄ったものをやるべきなのかなと思ったんですけど、町長さんにお会いして話をしてると、一音楽ファンとしてただくるり好きな方だったので(笑)。