【くるりインタビュー】もしかしたら皆さんが感じられる“くるりっぽさ”の部分が詰まってる作品になっているかもしれない
そういうコスプレじゃないですけど(岸田)
――3曲目が「八月は僕の名前」で、これも断片自体はあったものだったりするんですか?
岸田そうですね。これも昔に書いたものをもとに完成させたものです。エレキギターが鳴ってるっていう感じにしたいなっていうのがまずあって、あんまり最近、エレキギターでドーンというのをやってなかったので、ちょっとこういう曲をやりたいなって思いました。
佐藤ギターロックというか、くるりで王道なことをやってみたいねっていうことでレコーディングした楽曲ですね。オアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」をお手本にというか(笑)。普段、あまりそういうことしないんですけど。王道に曲を持っていくっていうことを初めてやったような気がします。
岸田我々も40代を半ば過ぎてという感じなので。
デビューした頃って90年代の終わり頃で、90年代にもいろいろな音楽があったと思うんですけど、割とシンプルなロックバンドのスタイルのものがメインストリームにいた時期だったと思うんです。
それはその、ロックンロールバンドだけじゃなくて、エレクトリックな音を使っている人たちでも、例えばジーザス・ジョーンズとか、そういうのでもどこかロックバンドの文脈にあったというか。